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コスモMyカーリース15万台突破が示す所有から利用への転換

CAR LEASE & BUYBACK / FIELD NOTE

コスモMyカーリース15万台突破が示す所有から利用への転換

コスモMyカーリースの累計契約台数が15万台を突破。給油所網を活かした店舗相談型サービスと、解約金なしの中途解約という柔軟さが、カーリース市場と法人の車両管理にもたらす変化を読み解きます。

ニュースの概要

コスモ石油マーケティングは、カーリースサービス「コスモMyカーリース」の累計契約台数が15万台に達したと発表した。2011年に本格展開を始めたサービスで、国産全メーカーの車を扱い、車両の調達から車検、整備、次の車への乗り換えまでをまとめて請け負う。背景には、車を買わずに月額で使いたい人の増加と、契約後も近所の店舗で相談したいという声がある。同社は一定の条件を満たせば解約金なしで途中解約できる仕組みも用意し、長期契約への不安を和らげる方針だ。給油所を持つ石油元売りがリース事業で積み上げた実績として、業界内でも目を引く節目となった。

引用元: コスモMyカーリース、累計契約台数が15万台を突破(COSMO)

分析・見解

15万台という数字を、14年かけた積み上げとして読む

2011年から15万台に達するまで、およそ14年かかっている。単純に割ると、年間1万台強のペースだ。爆発的な伸びというより、毎年着実に契約を重ねた結果といえる。

カーリースは契約が3年から7年と長い。だから累計の数字は、解約や満了を経て乗り換える顧客がどれだけいるかも映す。15万台は、新規の獲得だけでなく、満了後に再び同じ会社を選ぶ層が一定数いることの裏づけにもなる。

強みは給油所という日常の接点にある

同社の最大の資産は、全国に広がる給油所網である。ネット専業のリース会社は価格で競えるが、契約後に顔を合わせる場所を持たない。車検の時期や、タイヤの減りが気になったときに、いつもの店舗で話せる安心感は別の価値だ。

似た構図は、銀行のネット専業と店舗型の違いに見える。手続きだけならネットで足りる。しかし高額で長期の契約ほど、人は対面の窓口を求める。給油所は、燃料の販売が減る時代に、車との付き合いを続ける拠点へ役割を広げている。

解約金なしの中途解約が、長期契約の壁を下げる

カーリースの弱点は、途中でやめにくいことだった。転勤、家族構成の変化、在宅勤務への移行などで、車が不要になる場面は少なくない。途中解約には残りの期間に応じた高額の解約金がかかる例が多く、これが申し込みをためらう理由になってきた。

一定条件のもとで解約金をなくすのは、同社にとってリスクを引き受ける判断である。解約された車は中古車として売り直す必要があり、相場の変動を同社が負う。それでも踏み切ったのは、契約のしやすさが獲得数を押し上げると見ているからだろう。

次の競争軸は、車の価格より契約後の体験になる

今後は月額の安さだけでは差がつきにくい。電気自動車への切り替えが進めば、充電の相談や設備の手配といった新しい悩みが生まれる。燃料を売る会社が、電気や整備も含めて車との暮らしを支える形へ変われるかが問われる。

中古車価格が高止まりしている間は、リース会社の売却益も出やすい。ただし相場が落ち着けば、解約金なしの方針は重くのしかかる。残価(=契約終了時の車の予想価値)の読みが、収益を左右する局面が来るだろう。

ビジネスへの影響

法人は車両の持ち方を見直す好機になる

営業車や配送車を購入で持っている企業は、車検や修理の手配、売却の手間を社内で抱えている。リースに切り替えれば、これらを月額の費用に一本化でき、経理処理も簡単になる。

特に台数が数台から十数台の中小企業では、管理の担当者を置く余裕がない。窓口が近隣の店舗にあるサービスは、担当者の負担を直接減らす。まずは使用頻度の低い車から試し、費用と手間の差を測るとよい。

契約前に確認したい解約条件と総支払額

解約金なしといっても、条件がつく。対象の期間、車種、走行距離の上限、原状回復の費用など、細かな規定を契約書で確かめたい。月額が安く見えても、総支払額が購入より高くなる場合もある。

比較するときは、車検、税金、整備を含めた3年から5年の合計額で並べるのが確実だ。事業の先行きが読みにくい企業ほど、途中で見直せる契約には保険としての価値がある。柔軟性に払う追加費用が妥当かを、数字で判断してほしい。

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